流浪星馬

エストレヤ乗りtakeの何気ない日々・・・最近は何もない日々Σ(・∀;ノ)ノ!

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「のりたまと煙突」 星野博美著

久々に本を読み終えた。

いつしか本を読むという行為の面倒さに最後まで読み終えることを拒否したせいかもしれない。

クリック一つでいろんな情報が手に入り、その中の自分に取って最重要とされる必要なモノだけを得る。
そんなネット生活に身を浸すと回りくどい不必要なモノまで提供される本というモノは面倒なモノに感じるようになったのだろう。

この本は一年ほど前に手に入れたもので、やっと一年も掛かって読み終えたというわけだ。
そう聞けば、そんなに小難しい読みにくい本なのか?と勘違いしがちだが、実際は一日もあれば読み終えてしまえるほど読みやすい本である。

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「錦繍」

つい先日、読み終わった小説です
購入したんは4年ほど前にもなるけど、ずーっと置きっぱなしの小説やった(^_^;)アハハ

購入した時は「面白いかな・・・」ってな感じで買うんやけど、いざ読み始めると面白くないというより何かしっくりこない為に読むコトを放棄した本です

そういった本ってありません?

takeは結構あるんですよ(笑)
前にココで紹介した「家族狩り」シリーズや「愛をください」なんかもそういった類の本でした

でも、時が経つに連れ、人の趣向が変わるんか、それともその当時よりも人間としての経験が増したからなのか、ふと再び読んでみるとかつての読み辛さが消えていたりする

で、今回の「錦繍」もそういった1冊です 


錦繍

「錦繍」 ~宮本輝著・新潮文庫~

運命的な事件ゆえ愛し合いながらも離婚した2人が、紅葉に染まる蔵王で10年の歳月を隔て再会した
そして、女は男に宛てて1通の手紙を書き綴る・・・・・
往復書簡が、それぞれの孤独を生きてきた男女の過去を埋め織りなす、愛と再生のロマン


往復書簡という形式の本は、今回で2回目です
結構、この往復書簡って形は好き嫌いが分かれそうな形式だと思います

普通のモノと違って、とても範囲が狭くエンターテイメント的な盛り上がり等が期待出来ないからです

ま、常識的に考えて「こんな長い手紙なんて出すヤツいねえよ」とかツッコむトコロなんやけどね(笑)

しかし、「手紙」という現実世界でも薄れてきた「相手に対しての伝える手段」ゆえに読み手に与える重要さは増した様に思えます

それは、小説という世界にあっても同じコトで、「伝えるモノの重さ」が読者に与える強さでもあるのではないでしょうか?

この小説は、最初の頃は主人公たちが離婚した夫婦というコトもあって、展開的にも非常に暗く、過去への拘りや悔恨といったモノなのですが、その過去への事実を整理しだした後は明るくなってきます

過去を認め合うコトによって、現在の有り方、そして現在から続いて行く未来へと主人公たちは歩き出して行きます

決して消えるコトのない過去の傷、そして、それを乗り越えて行かなければ歩くコトは出来ないという現実

そういった「過去」への強い想いがある人に是非読んでもらいたい小説です

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| | 23:53 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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「まだ遠い光~家族狩り・第五部~」

まだ遠い光


家族狩り・第五部、最終巻です


游子は幼女虐待する父親・駒田によって殺傷され、巣藤によって病院に担ぎ込まれる


生きていくコト、世の中の矛盾、様々な心の傷を持つ2人は、次第に寄り添っていく


一方、刑事・馬見原は事件の犯人にたどり着くが・・・


しかし、冬島母子を執拗に狙う過去からの男・油井は、自分の欲望を満たす為に馬見原へ最後の戦いを挑む


彼らの互いへの憎しみは、いま臨界点を迎えようとしていた・・・・・


 


游子と駒田


巣藤と傷害事件を起こした少女・亜衣


馬見原と油井


そして、それぞれが内包する家族の問題により、時には関わり、時には悲劇で結ばれていく


 


ひとつの大きな「一家心中殺人事件」を柱に、それぞれの奔流の中で、自らの生に目覚めてゆく


 


生きるとは何か?


家族とは何か?


そして、真実の愛とは・・・?


 


この物語の主人公たちが、内包する生きるコトへの疑問、家族の問題は、私たち読者側にも少なからず内包しているモノだと思う・・・


理屈では、「正しいコト」と理解していても、自分の問題や社会の矛盾によって、抗えなくなっている現実・・・


痛いです・・・


この物語は、そんな私たちの心に迫って来ます


しかし、だからこそ読んで欲しい本なのです


心の傷や社会の矛盾に疲れた人たちに・・・


 


最後に、今現在起こっている悲しい事件は私たちに何を残しているのでしょうか?


私たちは、すでにこうした事件に対して「あぁ、またか・・・」ぐらいの感覚しか持たなくなってきています


これらの事件は、殆どが、自分の存在を認めさせるために、誰かを「排除」しようという考えで起こっているモノです


 


游子は言う・・・


「大勢にとって、いやな人でも、誰かには、かけがえのない人の場合があるんです。失えば、悲しみに胸がつぶれます。不当な方法で亡くしたら、恨みだってつのります。残された者は、自分のせいだと思うかもしれない。いやな人、だめだと思う人を、力ずくで排除してしまうのは・・・・・人と人が理解し合うとか、思いやりによって人が結ばれるといった、社会を根底で形作っているもの、家族を家族たらしめている絆のようなものを、その時点で否定することになるんじゃないですか」


 


この言葉は、心が麻痺した現在の私たちに投げかけられたモノじゃないだろうか・・・・・


 


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| | 14:57 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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「巡礼者たち~家族狩り・第四部~」

巡礼者たち家族狩り・第四部です(@´ー`)ノ゙


 


2つの一家心中殺人事件・・・


孤立無援で事件を追う馬見原刑事は、その一家の共通点に辿り着く・・・


そのどれもの家が害虫駆除をしているコト


そこから浮上してくる1人の人物


その人物の過去を調べるため、四国に向かった・・・


その馬見原に同行した妻・佐和子は、巡礼を続ける人たちに心を動かされていく


一方、東京では、虐待を受けた少女の父との確執に悩む游子・・・


その2人の間に更なる緊張が走った・・・


 


第四部に入って、それぞれの登場人物の過去・現在の隠された問題が徐々に明かされていきます


特に馬見原の持つ仕事上での過去の傷、家庭内の傷、それらによって引き起こされた妻の病気、子供との確執・・・


それらのコトと事件の真相が重なり合い展開していきます


馬見原の息子・勲男は事故により死んでいるのですが、それによって引き起こされた妻の精神的な病気と娘との確執・・・


特に勲男の死は、馬見原一家に現在にも続く傷を残すコトになるのであるが、巡礼をする人たちの心に触れた佐和子が馬見原に語る言葉が印象的です・・・


 


「(略)失われた命に。命をつかさどっている何か大きなものに対しても・・・・・。それから、命を奪ったことで、傷ついたあなた自身へも、謝りの言葉は必要だったと思う」


「(略)正当防衛とか戦争とか、わたしなんかにはよくわからないけど、相手がどういう人でも・・・・・誰かを死なせるのは、つらいことだと思うの。つらくないとしたら、気持ちを麻痺させてるんだと思う。相手が悪いんだって、自分に言い聞かせて、つらさを避けてるのじゃない? でもそうしてると、結果として、そのつらさを、誰か別の人にぶつけちゃうことが出てくる気がする。(略)」


「誰かを死なせたことを正当化したり、つらさを忘れたりして、人の暮らしは成り立ってるのかもしれない。けど、そのために失うもののほうが、本当は大きいんじゃないの。自分たちの気持ちに嘘をつくことが普通になって、悲しい出来事が繰り返されることって、あるんじゃないかしら・・・・・(略)」



これらを告白するコトによって、佐和子は「自分のなかに感情や意志を縛るものがある」コトに怖れ、自分を解き放つことが出来なかった自分に決別する


それは、現在の抑圧された私たちにも言えるコトだと思う


佐和子は思う・・・


「大したことなど、きっと起きはしない。感情や意志を解き放ったところで、だいそれたことができるほど、偉くもなければ、悪くもなれない。もう許されるんじゃないだろうか。思うように泣いたり、わめいたり、腹を立てたり、子供を返してと泣き叫んだり、わたしの家族を壊さないでと怒鳴ったり、こっちを見て、わたしを見てよと、はっきり言ってもいいんじゃない?」


生き直す必要がある気がした、と・・・


ストレス社会に生きる私たちも様々なコトに抑圧されている


それは、佐和子と同じ心の病に行き着くコトになるのだから・・・


私たちも「生き直す必要がある」ではないのでしょうか・・・


| | 21:59 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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「贈られた手~家族狩り・第三部~」

贈られた手家族狩り・第三部~です(^_^)b


贈られた手


氷崎游子と虐待された少女の父との確執


馬見原刑事と冬島母子、そして過去から戻って来た冬島綾女の離婚した夫の確執


高校教師・巣藤と傷害事件を起こした少女・芳沢亜衣の確執


巣藤は暴行を受けたコト、第一、第二の一家殺人事件に触れたコトにより、今までの自分の「無気力さ」に対して疑問を持つようになっていく・・・


そんな中、偶然知り合うコトになったかつての教え子・鈴木渓徳(スズキ・ケイトク)によって、心の中が変わっていくのを感じた


それぞれの問題を抱えたまま、物語は進んでいく・・・


 


今回は游子の開催したセミナーで民間ボランティアで電話相談室をしている山賀葉子が放つ「家族のビジョン」についての語りが印象的です


「真の家族に必要なものは、目新しいものじゃありません。愛です。無償の愛です。(略)いまの家族には、捧げる愛が、希薄に思えてなりません。政治や経済の要請、またマスコミやメディアが作り上げたイメージに踊らされて、人はなにより個人の欲求を優先するようになりました。確かに物質的な豊かさを、社会は手に入れました。でもいま、おれが、わたしがと、多くの人が自己中心的な夢ばかり語っています。自分の夢や理想を追うためなら、子どもを犠牲にしても仕方ないと、そう考える大人がいま多くないですか?(略)


「見返りを期待せずに人を愛するのは、とても難しい。親なら、家族なら、しぜんと無償の愛があると考えるのは、幻想です。家族が幸せであること、それは幻想ではなく、希望であり、目標です。自覚と、努力が必要なものです。


「自分の子どもの頃を思い出してください。親の愛が足りないと感じたことはありませんか?(略)もっと包容力のある、絶対的な愛を欲していた、なのに叶えられなかった・・・・・。大人になっても、その欲求不満は、心の奥でくすぶりつづけます。でも二度と叶えられない、だから代替物として、金銭や権力を、あるいは人からの拍手や、ほめ言葉を欲しがるんです。新しい恋愛や性的な関係を、つねに欲しがる人もいます。親の愛を十分に知らない人が、お金や地位や性的なもので、かつての寂しさを埋めようとする事例を、聞いたことはありませんか?


「喜びそうなモノを次々と買ってあげたり、英才教育をさずけたりすることには、子どもの幸せを願う気持ちのほかに、自分可愛さの感情混じっていないか、反省してみることも必要です。いい学校に入れてもらったことと、ただ愛を捧げてくれたこと・・・・・どちらに、あなたは親へのより深い感謝を抱きます?


「自己犠牲的な愛を、どう相手に伝えるか・・・・・見返りを期待せずに愛することのできる自分へ、どうすれば成長してゆけるのか・・・・・そこに人として悩む価値はあるように思います。家族それぞれが、互いに愛を捧げ合えたとき、何ものにも代えがたい一体感が生まれるでしょう。その一体感こそが、幸福と呼ばれるものじゃないですか(略)」


 


これら言葉の中には、今の日本が抱えてしまったモノが沢山語られています


愛とは何なのか、家族とは何か、本来あるべき姿が綴られているのではないでしょうか?


| | 23:53 | comments:2 | trackbacks:0 | TOP↑

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